中学受験で成績が伸び悩んだときはどうする?成績が伸びない子の特徴とは

中学受験を目指して塾に通い、家庭での勉強時間も確保しているのに、成績がふるわないことがあります。頑張ったことに対して結果がついてこないとお子さんもつらくなりますし、親御さんも気持ちが焦ることでしょう。成績の伸び悩みが見られたら、早めの対処が肝心です。では、具体的にどうしたらよいのでしょうか。この記事で解説します。

成績が伸び悩んでしまう子の特徴

一時的なスランプは誰にでもありますが、「どうも成績が伸び悩んでいる」というお子さんの特徴として、大きくふたつのことが言えます。

ひとつは、お子さんより親御さんのほうが中学受験に熱心というパターンです。子ども自身が「中学受験をしたい」という希望を持っているわけではなく、親に言われて義務感で勉強をしている場合、いくら勉強しても本人の気持ちが入っていませんから、成績はなかなか伸びていきません。

もうひとつは、子ども自身も中学受験に意欲があり、勉強も頑張ってしているのにも関わらず、成績が伸びないというパターンです。この原因として考えられるのは、勉強法が間違っていること。勉強時間は確保しているものの、中学受験に向けた勉強とは内容ややり方がずれてしまっている可能性があります。

もし、お子さんの成績が伸び悩んでいるようでしたら、上記2点について、まず振り返ってみてください。

中学受験では適度な息抜きや遊びも大切

中学受験を目指すからには、第一志望校に合格してほしい――親なら誰もがそう思うことでしょう。しかし、その気持ちが強くなりすぎると少々危険です。「勉強しなさい」「遊んでいる時間はないのよ」などと先回りをして子どもの勉強に口出しをしたり、常に何をしているか監視したりして勉強づけにしてしまうと、お子さんはやる気を失うだけでなく、主体性も失ってしまいます。

勉強づけにすれば成績が伸びるかというと、実はそうとも言えないのです。大切にしたいのは、オンとオフ、つまり、勉強と遊びや趣味の時間を切り替えること。勉強だけをしていると集中力も途切れてきますが、間に好きなことをしてリラックスできる時間を設けると、途切れかけた集中力が戻ってきます。

オンとオフの時間管理は、お子さんひとりでは難しい面もあるかもしれません。それでも、口を出さずに見守っていきましょう。「勉強を始める時間になったのに、ゲームをやめないとき」など、声をかけるタイミングのルールを自分の中に持っておくとよいかもしれません。

成績が伸び悩んだときの対策

それでは、もう少し具体的に成績が伸び悩んだときにどう対処したらよいのかを見ていきましょう。

基本問題を解き直す

テストの点数が上がらない場合、基礎でつまずいている可能性があります。基本問題を解き直しながら、基礎力がついているかどうかの確認をしましょう。
算数や理科の答え合わせでは、〇や×で採点して終わりではなく、「どうして、そういう答えになるのか」をしっかり考える習慣をつけることが大切です。

勉強法を変える

勉強時間は十分なのに成績が伸び悩むという場合は、それまでの勉強法を変えてみましょう。
暗記だけに取り組んでいたとしたら、暗記したことを使って解く問題に挑戦する時間を取ります。国語の長文読解なら、問題を解く前に、自分なりの感想をまとめてみてもよいでしょう。インプットばかりしていると疲れてしまうので、アウトプットもしてバランスをとるようにします。

取り組んでいる参考書や問題集の難易度を見直して、お子さんに合ったレベルのものに変えることも方法のひとつです。

転塾する

通っている塾のレベルが合っていない、授業のスピードについていけないという場合は、塾を変えることも検討してみましょう。
また、塾選びでは、通いやすい立地も意外と重要なポイントです。今の塾が、お子さんにとって通いにくい場合は、やはり塾を変えることを検討してみてもよいのではないでしょうか。

家庭教師を利用する

家庭学習をサポートしてくれる家庭教師を利用することも、成績の伸び悩むお子さんにとっては有効です。
家庭教師のメリットは、一対一で勉強を見てくれること。お子さんのつまずきを見極めながら、個性に合あわせた指導をしてくれます。オンとオフのメリハリも、家庭教師がそばにいてくれると、つけやすくなるのではないでしょうか。

目標を立て直す

中学受験についてお子さんと話し合い、一緒に目標を立て直してみましょう。
その際、漠然と中学受験について話すのではなく、資料を取り寄せたり、学校見学に出向いたりすると、お子さんにも具体的なイメージがわきやすくなります。「受験して、憧れの学校に通いたい」という気持ちが高まると勉強する意欲がわき、成績につながるのではないでしょうか。

受験科目を見直す

中学受験では、国語と算数の2科目を課す学校もあれば、理科と社会を加えた4科目を課す学校もあります。
もしもお子さんが、国語と算数はできるのだけれど理科と社会で伸び悩んでいるというのであれば、受験科目の見直しをして、志望校を変えることも検討してみましょう。そのほうが、お子さんのプレッシャーも軽くなりそうです。

まとめ

中学受験に向けての勉強は長丁場なので、時には成績が伸び悩んでしまうこともあるでしょう。そのようなときは、焦らずに原因を見極め、対処することが大切です。あまり口出しせず、適度な距離を保ちながら見守り、お子さんの自主性を育むことも意識してみてください。本人のやる気が出て、正しく勉強するようになれば、きっと成績も伸びてくるはずです。

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