まだ間に合う? 中学受験に6年生から挑戦する際に覚えておきたいこと
一般的には中学受験の準備は「小4になる春からスタート」といわれています。しかし中には、6年生から中学受験を目指そうというお子さんもいます。もちろん挑戦することは自由ですし、合格を手にするお子さんがいることも事実です。ただ、やはりそれなりの心がまえは必要不可欠といえるでしょう。その心がまえとは? この記事で具体的にお伝えしますので、参考にしてください。
6年からの中学受験の実情
まず押さえておたきのは、中学受験のための勉強と小学校の勉強は、まったく異なるということです。中学受験で出題される問題は、難関校になればなるほど独特で、各学校の傾向に特化した対策をしておかないと、合格できないといっても過言ではありません。
小学校4年生から中学受験塾に通い始めたお子さんたちは、学校での勉強とは別に、中学受験で出題される難問を解くためのカリキュラムにそって指導をされています。6年生の段階でどこまで成績が伸びているかは子どもによって異なりますが、独特な問題に慣れていること、中学受験向けの勉強法を身につけていることは間違いないでしょう。
そう考えると、6年生から中学受験をしようとするお子さんとは、差がついてしまっている可能性のあることは否定できません。ずっと小学校での成績が良かったお子さんでも、初めて中学受験の問題に取り組むと、まるで解けないことに驚くと聞きます。
しかし、その差をしっかりと受け止め、努力をする覚悟を決めて実際に努力を重ねれば、合格が不可能ということも、また事実です。
6年からの中学受験はお断りの塾も多い
中学受験のための塾は、大手も含め多々あります。もしかしたら「6年生で受験を決めたから通ってみたい」と考えるお子さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に問い合わせをすると、断られてしまうことがほとんどです。理由は塾のシステムやカリキュラムにあります。
先ほどもお伝えしたように、塾では中学受験に特化した指導をします。4年生から勉強を始めている子は、6年生の時点で、塾での特別な勉強を2年分こなしているということです。特に受験勉強をしてこなかった6年生とは差がありますし、入塾しても学習内容についていくことは困難といえるでしょう。
どうにか入塾テストを受けさせてもらっても不合格だったり、何度もお願いして入塾したものの、あまりの差に愕然とさせられたりということもあります。無理して塾に入ったことで、お子さんのモチベーションが下がってしまう可能性も否定できません。
家庭教師も選択肢に入れる
6年生から中学受験を目指すのであれば、塾に通うのではなく、家庭教師という選択肢に目を向けてみることも方法のひとつです。どんなに小学校の成績が良いお子さんでも、やはり自己学習だけで中学受験を乗り切ることは大変かと思いますし、お子さん自身やご家族にも不安があるのではないでしょうか。
塾は集団で授業を進めていきますが、家庭教師は、一対一の関係です。お子さんの希望を聞きながら、お子さんの個性に合わせて勉強を教えてくれるというメリットがあります。すぐそばに講師がいれば、わからない問題があったときにもすぐに質問できますし、志望校選びや受験システムについてもアドバイスをもらうことが可能です。
先に始めた子たちよりも努力が必要
家庭教師は親身になってお子さんの勉強を見てくれる存在ではありますが、何よりも大切なことは、お子さん自身の努力です。それなくして、合格はないと言いきってもよいでしょう。
6年生よりも2年早い小学校4年生の時点で勉強を始めたお子さんとの間にハンディキャップがあることを自覚し、その差を縮めていくためのかなりの努力が必要となります。自宅での勉強時間をこれまでの3倍、4倍に増やし、あきらめずに勉強することが、挽回への近道です。
受験の科目数は学校によって異なりますが、まずは、国語と算数の勉強に力を入れることをおすすめします。国語の読解力は、ほかの教科の問題文を読み解くときにも必要となる力です。また、算数は、小学校の授業では扱わないような複雑な問題が多く出ますし、理科にも関わります。思考力を問う問題、図形やグラフなどの問題にも慣れておいたほうがよいでしょう。
そのためにはご家族も、お子さんのモチベーションを上げ、維持できるような関わり方が大切です。一緒に問題を解いたり、希望する中学校の見学に出かけたり、時には気分転換の声をかけたり、応援しながら見守ることを心がけましょう。
模試などで思うような点数が取れなくても、焦ったり叱ったりしないことが大切です。できるようになったこと、ハンディキャップが縮まってきたことなど、良い面を見つけて励ましてあげてください。
まとめ
中学受験に6年生からでも挑戦することは、決して不可能なことではありません。ただし、小学校4年生から勉強を始めたお子さんと差があることも確かです。しかも、塾は断られるケースが多いとなると、勉強方法も考える必要があります。その選択肢のひとつとして、ぜひ家庭教師を検討してみてはいかがでしょうか。伴走者がいれば、きっとお子さんも中学受験までの道のりを乗り切れることと思います。
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