コロナで2021年度の中学受験はどう変わるのか?

コロナで2021年度の中学受験はどう変わるのか?

緊急事態宣言こそ解かれたものの、新型コロナウイルスは私たちの生活に未だ色濃い影を落としたままです。
そのような中、これから中学受験を控えた子どものいるご家庭では、中学受験がどうなるのか気になるところでしょう。
コロナによって、2021年度の中学受験はどのように変化するのでしょうか?

中学受験に与える影響は?

新型コロナウイルスによって、中学受験にはどのような影響が生じると考えられるでしょうか?
まず、真っ先に思い浮かぶのが休校でしょう。

2019年度末から2020年度のゴールデンウィークにかけて、全国の学校が長期間にわたって休校となりました。
それに伴って、保護者の仕事にも少なくない影響が出ているでしょう。

また、普段とは違う生活になったことで不安を感じ、ストレスを抱えた子どもも少なくないようです。
今後、徐々に以前のような生活に戻っていくでしょうが、完全に元通りとなることは難しいかもしれません。

学校でも、授業の遅れを最小限にするために工夫して、休校中でも学年別に登校日を設けたり、夏休みを短縮したりといった対応をしています。
それでも、長期の休校となった地域ではそうそう遅れを取り戻すことはできないでしょう。

2021年度に中学受験をするなら、今は追い込みの時期です。
例年なら、すでに6年生の内容をすべて先取り学習したり、受験志望校の過去の入試問題を繰り返し解いている時期ですが、今年は学校の授業の遅れからそこまで進んでいないことも多いでしょう。

受験よりも、健康のほうが大切というのは多くの人が感じることです。
そのことで、人が集まるところは避ける傾向が強くなっているので、塾に通う予定を取りやめたり、塾を休んだりした子どもも多いでしょう。

そのせいで、中学受験の準備が不十分になってしまい、受験を取りやめる子どもが増えるのではないか、という予想もされています。
例年と比較すると、確かに自宅学習の割合がかなり増えているので、今までと同じように考えると厳しく思えるかもしれません。

受験者数の減少の原因には、経済的な問題も考えられます。
新型コロナの影響で、休業になった人も少なくありません。
また、中には勤め先が倒産したという人もいるでしょう。

そうなると、これまでは中学受験で子どもを私立中学に通わせるつもりだったのが、難しくなった人も出てくるでしょう。
今回のことを機に、中学受験させることにしたという人はまずいないと思われるので、受験者数はかなり減少する可能性があります。

このように、新型コロナウイルスは中学受験にもかなりの影響を及ぼすと考えられます。
受験を予定していた各家庭でも、これからどうするかを改めて考えることになるでしょう。

受験に対する学校の対応

一方、受験をするときには学校もこれまで通りとはいかなくなるでしょう。
ほとんどの学校では、すでに2021年度の受験会場や受験の方法などを検討しています。
それにより、受験にはどのような変化が生じるでしょうか?

まず、前提として考えるのがいかにして「3密」状態を避けるか、ということです。
従来の受験会場を考えると、まさしく3密状態といえます。
しかし、今後は新型コロナが落ち着くまで、その状態を避ける方法を考えなくてはいけません。

その筆頭として考えられるのが、オンライン受験です。
自宅で受験できるので、安全性としては最も高いでしょう。
休校中に、オンライン授業を取り入れた学校も多いので、そのままオンライン受験につながるかもしれません。

ただ、これまでと同じ受験問題でそれを行う、というのは難しいでしょう。
オンライン受験だと、調べながら問題を解くということもできてしまうので、それを防ぐための工夫が必要です。

これまで通り、試験会場を用意して試験を行うのであれば、会場内にいる人数に気を付けなくてはいけなくなります。
これまでのように、大人数で教室内にいるわけにはいかないので、教室ごとの人数は半分以下になるでしょう。

そうなると、教室の数は最低でもこれまでの2倍必要になり、試験監督もそれに合わせた人数が必要となるでしょう。
それだけの人数を集めるのは、難しいかもしれません。

では、どうすればいいのでしょうか?
方法として考えられるのは、まず試験の前に書類選考などを行って、受験する人数を絞り込むことです。

もう一つ考えられるのが、試験日を増やすことです。
これまでは1日で終わっていた試験を、2日や3日に分けて行い、人数を分散させるのです。
ただし、こうなったときは大きな問題が生じます。

それは、併願が難しくなるということです。
もともと、中学受験は限られた日程にほとんどの学校が受験日を設けています。
そのため、併願して受験する際は日程に気を付けなくてはいけません。

しかし、日程が数日に分かれるようなら、併願を希望していた中学校との受験日程がかぶる可能性が高くなってしまいます。
受験日が分かれる場合は学校側で振り分ける可能性が高いので、日程を選ぶこともできないでしょう。

そうなると、併願できる学校も限られてしまいます。
日程の確認と調整には、これまで以上に気を使う必要が出てくるでしょう。
滑り止めとして、意に沿わない学校を受験することになるかもしれません。

不特定多数と長時間密室にいる状態も避けるべきなので、試験時間も短くなる可能性があります。
1教科30分などに短縮された場合は、これまでと問題の傾向が大きく変わるかもしれません。

このように、2021年度の中学受験には大きな変化が起こることが考えられます。
過去のデータを調べても、あまり意味がないということも多いでしょう。
こうした変化に対応して、受験しなくてはいけないのです。

どう備えるべきか?

様々な変化が考えられる、2021年度の中学受験に備えるには、どのような対策が必要でしょうか?
家庭では、何をしたらいいのでしょうか?

これまで述べてきたのは、あくまでもその可能性があるということです。
つまり、実際にどうなるかはまだわからないのです。
もしかしたら、2021年には新型コロナウイルスが完全に収束して、以前と変わらない試験になるかもしれません。

そんな中、備えておくにはどのような状態になっても対応できるようにしておくことが必要です。
どんな変化をしても、または変わらなくても、特に気にせず受験できればそれが一番です。

そのためにはどうすればいいか?
その備えとして、同じ学習時間でもより深く学ぶことができるように、密度の濃い勉強を心がけましょう。

密度が濃いというのは、一つのことを学ぶ際にそれだけでは終わらず、応用や派生問題なども解けるようにしておくことです。
しかし、それは自分で勉強しているだけでは、なかなか難しいでしょう。

密度が濃い勉強をするには、やはり専門家に教わるべきです。
「コロナの影響があるから、塾に通うのはちょっと…」という人でも、いくつかの方法があります。
例えば、最近は多くの塾がリモート授業に対応している為、それを利用するのも一つの選択肢でしょう。

それ以外には、多人数ではなく1対1で勉強する、個別学習などを利用するというのも手でしょう。
塾まで行くのも感染リスクが心配という人は、家に専門家が訪れて勉強を教える、家庭教師を利用することも考えてみてください。

専門家に色々と教わりながら、変化していく中学受験の対策を進めていきましょう。

まとめ

新型コロナウイルスは、社会のあちこちに影響を及ぼしています。
中学受験もその一つで、色々な変化が生じる可能性が高い為、今からその対策をしておきましょう。
その際は、塾や家庭教師など専門家に教わることをおすすめします。

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