中学受験の国語の勉強法とは? 問題の傾向や読解力の上げ方について紹介します!
答えがきっちり出る算数や理科、暗記力で勝負の社会と違い、国語は勉強のしかたが難しい教科です。中学受験に向けて熱心に問題集に取り組んでいるのに成績が上がらない、あるいは、点数が取れるときと取れないときの落差が大きくて成績が安定しないといった悩みを抱えている子どもも多いのではないでしょうか。その悩みが解消できるように、中学受験の国語の勉強法をお伝えします。
目次
国語が苦手な子どもの特徴
国語を苦手とする子どもの特徴は、大きくふたつのタイプに分けることができます。
ひとつは、読書など「文字を読む」という行為に苦手感や抵抗感を持っているタイプです。じっくりと時間をかけて読むことを嫌うので、長文を目にしただけで「いやだ」という感情が先立ってしまいます。国語は文章を読まなければ始まらないので、こうなると点数を取ることは難しいといえるでしょう。
もうひとつのタイプは、文字を読むことには抵抗感がなく読書も好きだけれど、解き方が身に付いていなかったり、解くコツを知らなかったりというタイプです。このタイプの場合、読むことはできているので、解き方を覚えれば成績が上がる可能性を秘めているといえます。
国語の得点が安定しない理由
前回のテストでは高得点だったのに今回のテストは点数が低かったなど、成績が安定しにくいことは、国語の特性かもしれません。ところで、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。理由がわかれば、対処もできます。
理由はいくつか考えられます。例えば、文章の構造や人の気持ちの変化を論理的に考えながら文章を読み取るのではなく、なんとなくの感覚で解いてしまうこと。こういう解き方をしていると、自分の感覚が当たったときは点が取れるけれど、当たらないと得点できないということになってしまいます。
長文読解の場合は、最初に難しい設問があり、解くことに没頭してほかの問題に手が回らなかったということもあるようです。
また、出題される長文のジャンルによって左右されることもあります。例えば、説明文は得意でも物語は苦手という子どももいれば、逆パターンの子どももいます。説明文と物語では、出題の観点や読み取るポイントが異なりますから、ジャンルによる得手不得手がある場合は、得点が安定しにくいといえるでしょう。
中学受験の国語の問題の特徴
次に、中学受験の国語の特徴や傾向について見てみましょう。
ひとつは、思考力を見る問題が増えていることです。これは国語に限ったことではありませんが、国語の場合でいうと、出題文の中から答えを導き出すのではなく、「出題文をもとに自分の意見を述べる」というような問題が増えてきました。自分の考えを持つことが前提で、それを文章にしてまとめ、相手に伝える力も必要です。総合的な読む力と書く力が試されるともいえます。
また、それまでは理科や社会の問題に多かったグラフや図の読み取り、算数のような計算問題が出題されるなど、教科の壁を超えた問題が増えていることも、昨今の国語の特徴です。
中学受験のための国語の勉強方法
勉強の方法が難しい国語ですが、中学受験ではどの学校でも国語は課せられますし、そうであるならできるだけ得点できるようにしたいものです。中学受験の国語に向けて、次のような勉強方法を取り入れてみましょう。
読書をする
国語の基本は文章を読むこと。文章を読むことに慣れるためには、読書がおすすめです。「読書は好きではない」というお子さんに対しては、興味のあるジャンルの本を入り口にしてみてはいかがでしょうか。
例えばスポーツが好きなら、スポーツ選手の伝記やノンフィクション、理科が好きなら科学史、動植物や天文にまつわる本を入り口にできます。
またひと口に「物語」といっても、昔の出来事を題材にしたもの、想像力がふくらむファンタジーなど、ジャンルはさまざまです。本を選ぶ楽しさが、読書好きにつながるかもしれません。
親や家庭教師と感想を述べ合う
思考力を磨くためには、同じ問題を解いたり本を読んだりした後に、家族あるいは家庭教師と感想を述べ合う場を設けてみましょう。ここで大切にしたいのは、自分の考えを伝えること、相手の意見を聞くこと、それに対して自分の考えを述べることです。正解・不正解ではなく、考えることと伝えることを重視したコミュニケーションをはかるようにします。
記述問題の解き方のコツを学ぶ
記述問題ではいろいろな問題に触れ、解き方のコツを学んで身に付けていきましょう。そのためには、先に設問に目を通し、どのようなことを問われているかを把握することも有効です。そうすれば、出題された長文を読む観点が自分なりに持てます。
記述では、設問に合った文章にすることもポイントです。例えば理由を説明することが求められているときには「~から」という文末表現にしますし、「主人公はどんな気持ちになりましたか?」と問われているのであれば「~という気持ち」とします。求められていることに的確に答える文末表現も身に付けていきましょう。
漢字を勉強する
漢字の問題は、思考力がなくても得点できます。確実に点が取れるように、毎日、練習を積み重ねましょう。漢字で点数が取れるようになると、文章を読むことに抵抗感がなくなり、記述問題で得点できるようになることもあります。
まとめ
答えがひとつに決まっていないからこそ対策の立てにくい国語の勉強ですが、中学受験では記述をどうこなすかがポイントです。読書をしたり、家族で問題集を解いて話し合ったりする中で、自分の考えを持つこと、それを相手に伝わるようにまとめることを学んでいきましょう。
ご連絡をお待ちしています!
首都圏で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。