中学受験! 塾なしで合格することはできる?
中学受験では、誰もが一度は進学塾に通うことを考えることと思います。難関校への合格実績を上げている塾もあるので、気になるのは当然といえるでしょう。では、塾なしで合格することは不可能なのでしょうか。結論から言えば塾なしでも合格することはできます。ただし、それにはいくつかの条件があります。中学受験において塾が果たす役割、塾なしで合格するための条件についてお伝えします。
中学受験における塾の役割
中学受験において、塾はどんな役割を果たしているのでしょうか。ひとつは、中学受験に向けての学力を伸ばすことです。中学受験では、小学校での勉強とは別の学力が求められます。もちろん小学校で学んだことが基礎にはなるのですが、入試では、ひねりを加えた問題、高度な思考力を問う問題が多く出題されるため、受験に特化した対策が必要です。難関校になればなるほど対策は必要不可欠になります。
また、試験問題の科目数や出題傾向、面接の有無など、その中学独自の入試スタイルがありますが、合格を目指すためには、そのスタイルも知らなければなりません。塾は、そういった情報も取りまとめて提供してくれます。
もうひとつ、精神的な面を支えることも塾の役割です。受験勉強のモチベーションを維持することはかなり大変なので、すぐそばで励ましてくれる塾講師の存在は、子どもにとっては大きいといえるでしょう。
中学受験で塾を利用するメリット
お伝えしたような役割を持つ塾を中学受験で利用することには、次のようなメリットが考えられます。
学習意欲の向上が見込める
塾に通ってくるのは、同じように中学受験を目指す仲間たちですから、切磋琢磨しあえる環境が自然と作られていきます。塾に通うことで、学習意欲が向上することは、十分に期待できるのではないでしょうか。
相対的な学力の把握ができる
塾で行われるテストや模擬試験などを通じて、自分の学力が全体の中でどの位置にいるのかを把握できるのは、塾に通うメリットといってよいでしょう。
学習の習慣がつけられる
定期的に塾に通うことで学習の習慣が身につきます。塾によっては予習・復習も義務づけられますし、宿題も出ます。定期的なテストを実施する塾も多いので、そのための勉強も必要です。塾に通うと必然的に勉強が習慣化されていきます。
中学受験に関する新しい情報が得られる
受験の日程や科目数は、年によって変動することがあります。また、前年の出題傾向や合格者数など、最新の情報をいち早く得られることも、塾ならではの特徴です。
塾なしで中学受験を成功させる条件
中学受験を目指すなら塾に通うメリットはいろいろありますが、だからと言って塾なしでは合格できないというわけではありません。ただし合格を手にするためには、いくつかの条件があります。
塾検討の前から、ある程度の学力、理解力の有無が確認できている
受験を希望する中学校のレベルにもよりますが、小学校の成績が上位であり、思考力や読解力を問われるような問題を解く力があることは大切な条件のひとつです。
塾以外の教育体制がある
例えば家庭教師がついている、親や年の離れた兄弟が家にいて勉強の面倒を見てくれるなど、塾に通わなくても大丈夫な体制があれば、塾に通わなくても中学受験への準備はできるといえます。
親が計画性を持ってサポートできる
受験に向けては、計画的に勉強することが大切です。問題集や参考書をどのくらいのペースで進めるか、模擬試験を何回受けるかなど、受験までのスケジュールを子どもひとりで管理することは、無理があります。
子どもには勉強に専念させ、その他のことは親が計画性を持ってサポートするだけの力があれば、塾なしでも中学受験は可能といえます。
集団指導塾が合わないケース
中学受験を目指して実績のある集団指導塾に通うことはメリットがある一方で、以下に挙げるように、お子さんのタイプによっては合わないことがあります。
受験一辺倒の生活にしたくない
小学校生活を受験だけで埋め尽くしたくないと子ども自身が思っている場合は、集団塾の雰囲気にはなじまないかもしれません。
スポーツ、習い事を本格的にやっている
お子さんがスポーツや習い事に本格的に打ち込んでいるのであれば、練習の時間を確保したいはず。集団塾は、通うほかにも、宿題などで時間を取られてしまうので「練習したいのに」と思うお子さんにとっては、ストレスになってしまうことも考えられます。
内向的で委縮してしまう
集団塾で難関校を狙う子どもたちの中には「自分はできる」というプライドを持っている子も多くいます。お子さんが内向的な性格だと、その雰囲気にのまれ萎縮してしまう可能性があります。ひとりのほうが伸び伸び過ごせるお子さんには集団塾は向いていないといえそうです。
小6スタートだと塾のカリキュラムについていけない
中学受験のカリキュラムは小学校の勉強とはまったく別物といえます。多くの塾が小学校4年生から特別なカリキュラムでの勉強をスタートしているので、小学校6年生で中学受験を目指して塾に入っても、カリキュラムについていくことは難しいかもしれません。
塾なしで中学受験するポイント
お伝えしてきた内容から、塾なしで中学受験をするポイントをまとめると、次のようになります。
勉強や日常生活の習慣づけを行う
受験に向けて継続的に勉強することは、必須の条件です。長期的なスケジュール、短期的なスケジュールをしっかりと立てて管理し、サポートすることがポイントになります。
子どものモチベーションを上げる
ひとりで勉強をしていると、どうしてもモチベーションが維持しにくくなります。お子さんの様子を見守りながら、必要に応じて声をかけてあげることも大切です。
積極的に情報収集を行う
学校の特色や受験日程など、情報収集は積極的に動いていきましょう。お子さんのモチベーションアップにもつながりますし、対策が必要なことも見つけやすくなります。
まとめ
塾なしでも中学受験で合格を勝ち取ることはできます。集団塾に通うことにもメリットはありますが、中学受験を目指す誰もが塾に向いているわけではありません。その場合は、ご家族がサポートしつつ家庭教師をつけるなど、塾に通わずに受験をする方向で考えてみましょう。
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