中学受験において、志望校をどう決めるべきか

中学受験において、志望校をどう決めるべきか

中学受験をしようと考えたとき、意外と多いのが志望校をどうすべきか、という点です。
どうしても行きたい中学校が決まっているという人もいますが、可能な限りハイレベルな学校を目指したい、という目標を持っている人も少なくないのです。
志望校は、どうやって決めるべきでしょうか?

第一志望の決め方

最も重要なのは、第一志望にする学校をどうやって決めるべきか、という点でしょう。
実は、かなり難しいことでもあります。
まずは、どこでもいいのでもし入れるならここがいい、という学校を決めてみましょう。

学校を一つ決めたら、なぜそこがいいのかを考えてみましょう。
学校を決めるときは、レベルの高さや立地条件、学費など様々な理由があります。
有名だからとか、制服が好みだからという理由でも構いません。

理由を考えたら、次は現在の偏差値を確認してみます。
偏差値がその学校に届いていれば、問題なくそこを受験すればいいでしょう。
しかし、届いていない場合はその学校に合格するのが望み薄となってしまいます。

しかし、本当に無理なのかは受験してみないとわかりません。
受験直前に、大きく成長する子どももいるからです。
本当にその学校を希望しているなら、モチベーションを保つためにもその学校はチャレンジ校ということにして、受験する予定にしておいてもいいでしょう。

ただし、中学受験の日程は限られていて、受験日がかぶる学校も少なくありません。
この後で選ぶ本当の第一志望と日程がかぶってしまうようなら、第一志望を優先するべきです。

第一志望の学校を決めるときは、偏差値の面で合格できる可能性が高い学校の中から最初に決めた条件を満たせる学校を選びましょう。
有名なところがいいなら、合格圏内にある学校の中で一番有名なところを選ぶのです。

学費の関係などで、公立の中高一貫校しか受験したくない、という人もいます。
その場合は、合格圏内にあったとしてもギリギリのところは避けて、安全に合格できそうなところを第一志望にするべきでしょう。

中学受験の結果は、子どものやる気に大きく左右されます。
まずは子どものやる気を高めることが重要となるのです。
そのために大切なのは、志望校を自分で決めるということです。

もちろん、一人で決めさせるわけではありません。
ただ、必ずどんなところがいいか、何がしたいかなど子どもの意見を聞きながら選ぶようにしましょう。

決してやってはいけないのが、「ここを受験しなさい」と親が一方的に押し付けることです。
そこが難しいところなら合格する可能性はかなり低くなり、合格できそうなところでも勉強への意欲を失ってしまう可能性が高くなります。

自分で決めるからこそ、モチベーションを高くして受験に臨めるのです。
その結果、チャレンジ校に合格できるような結果が生まれます。
押し付けられて仕方なく受験するようでは、そのような結果は望めないでしょう。

併願校はどうすればいい?

第一志望の学校だけ受験する、という人はそれほど多くありません。
ほとんどの人は、併願校も決めて受験しています。
併願校は、どうやって決めたらいいのでしょうか?

併願校を決めるときも、基準となるのは偏差値です。
ただし、第一志望の時とは違って、今の偏差値よりも低いところを探します。

具体的には、偏差値が5くらい低いところから探しましょう。

偏差値が5低ければ、よほどのことがない限り安全圏といえます。
その中で、なるべく第一志望を決めたときの条件を満たしているところを選ぶといいでしょう。
ただし、併願校を決めるときはいくつか注意したい点があります。

注意点として、まずはあまり安全すぎるところを選ばないようにしましょう。
例えば、どうしても合格したいからといって、偏差値が10低いところを選んだりすることです。

偏差値がそれほど低いところは、まず間違いなく合格します。
それはつまり、これ以上勉強しなくても合格できる可能性が高いということです。
そう考えてしまうと、第一志望の学校に強い思い入れがない限り、勉強に対するモチベーションが下がってしまいかねません。

併願校を決める際に重要なのが、受験日です。
併願校はあくまでも念のために受けるので、第一志望と日程がかぶってしまうようなら、迷いなく併願校を変更しましょう。

子どもたちの多くは、中学受験が初めての受験です。
本番になって、その緊張感に飲まれてしまうこともあるでしょう。
そこで、実力をきちんと発揮できるように、本命の受験前に一度受験してみてもいいでしょう。

そのために、どの学校でもいいので受験日が早い中学校に申し込む、というのもいいでしょう。
合否も関係なく、あくまで受験を体験することが目的です。
そこで受験の雰囲気に慣れてから、本番に臨んでみるというのも一つの方法です。

併願校だからといって、適当に考えてはいけません。
もしかしたら、子どもが通うことになるかもしれない学校です。
それを念頭に置いた上で、選ばなくてはいけません。

ですから、併願校についても第一志望と同じく、本人の意見を聞きながら決めていきましょう。
それと同時に、本人が併願校を本命にしたいと思っているようなら、それを上手く誘導して第一志望の学校の良さを知ってもらうようにしましょう。

本人と意見が異なった時は?

志望校を決める時、子供本人と保護者でそれぞれ意見が異なった場合、どうしたらいいでしょうか?
自分はここに行ってほしいけれど、子どもは違う所に行きたいと言われた時、同意見を合わせるべきでしょうか?

こんな時、「親の言うことを聞け」と押さえつけてはいけません。
自分なりに子どもの事を考えて決めているのでしょうが、受験も学校に行くのもあくまで子どもです。
本人の意思を、ないがしろにしてはいけません。

まず、何でその学校が良いのか、子どもから説明してもらいましょう。
その意見に納得できたら、何の問題もありません。
説明を聞くときは、意見を否定せずにむしろ肯定していきましょう。

しかし、その内容では納得がいかなければ、今度は親の方が説明します。
お互いの説明を聞いて、それぞれの要点を紙に書き出してみましょう。
そして、妥協点を探します。

子どもの意見に対して否定的なことを言ってしまうと、子どもは自分の意見を聞く気が無いんだ、と感じてしまいます。
そうなると、もう話し合いになりません。

まずは、相手の意見を受け止めて、良いところを認めていきます。
そこから、悪いところについて話し合うのです。
同時に、自分の意見についても決して押し通そうとはせず、自分からまた別の学校を勧めてみるようにした方が良いのです。

自分が選んだ学校が一番いい、という考えはやめましょう。
それよりも、子どもの意見をくみ取って柔軟に意見を変えていくことで、子どもも「本当に自分のことを考えて、個々を選んでいるんだ」と実感できるのです。

中学受験は、親と子どもが協力していかなければ、合格は難しいでしょう。
そのためにも、意見の相違は解消して、お互いに前を向いて進んで行けるようにするべきです。

まとめ

中学受験で、志望校を決めるのは最も大事なことです。
だからこそ、保護者が勝手に決めるのではなく、子どもと一緒に決めるようにしましょう。
併願校も、軽視できません。
まず間違いなく合格できる学校があるからこそ、第一志望でも緊張しすぎないで、自分の力を発揮できるのです。
志望校選びは、重視する点をよく考えながら慎重に進めていきましょう。

首都圏で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。

お問い合わせ・学習相談(無料)0120-21-5419 受付時間:10時から20時(祝日を除く月から金) 資料請求(無料):お問い合わせ・ご相談などもお気軽にどうぞ