組み分けテストの傾向と対策-サピックス(SAPIX)
中学受験の塾というと、難関中学や有名中学の合格に高い実績を上げている「サピックス」の名前が挙がります。サピックスといえば、組み分けテストによる成績順での少人数制指導が広く知られていますが、組み分けテストは出題範囲が広く、対策に頭を悩ませるご家庭も多いようです。
どうすれば組み分けテストで良い点を取り、上のクラスに行けるのでしょうか。対策法をお伝えします。
目次
サピックスではテストが2種類行われる
サピックスでは、いくつかのテストを定期的に実施しています。中でも重要とされるテストが、「組み分けテスト」と「マンスリー確認テスト」です。それぞれ、どのような意味合いを持つテストなのかを確認しておきましょう。
組み分けテスト
基本的に3月、7月、1月の年に3回実施されるテストで(6年生は1月を除いた年2回)、このテストの成績順に在籍するクラス(コース)が決まるというものです。サピックスに入室を希望する場合は入室テストを受ける必要がありますが、時期によっては、組み分けテストが入室テストを兼ねることもあります。
組み分けテストの特徴は、出題範囲が決められていないことです。まだ習っていない内容まで出題されることはありませんが、それまで勉強してきたすべての内容が出題範囲になります。どこをどう勉強して臨めばいいのかわからない対策の難しいテストですし、学年が上がれば上がるほど出題範囲が広くなるため、実力テストと位置づけても差し支えないテストといえるでしょう。
テスト結果を受けてのクラス分けは、ある意味、とてもシビアです。きめ細かい指導をするサピックスのクラス編成は少人数制を採用しているため、コース設定も細やか。教室ごとの在籍人数にもよりますが、多いところでは15ものコースが設定されています。
それまで下のクラスにいても、高得点を獲得すれば上のクラスに上がることができるので、自信ややる気につながることも、もちろんあります。しかし、場合によっては上から下のコースに落ちてしまうことも……。組み分けテストでは、昇降の度合いに制限がないので、極端なことを言ってしまうと、トップのクラスからいちばん下のクラスになってしまう可能性もないとは言えないのです。
中学受験を目指して勉強熱心な子どもが通う塾ですから、そのような事例はまずないようですが、それでも成績が明らかに目に見えるかたちになるため、きちんと対策を行うことが大切です。
マンスリー確認テスト
マンスリー確認テストは毎月行われるテストで、その月に勉強した内容が身についているかどうかを確認するものです。事前に出題範囲も知らされるので、組み分けテストに比べれば、対策のしやすいテストといえるでしょう。
マンスリー確認テストの結果も、組み分けテストと同じようにクラス分けに反映されます。ただし、昇降の度合いが決められているので、トップから最下位にというようなことはなく、その点は安心です。
とはいえ、クラスの上がり下がりは明らかに見えますし、毎月の勉強の積み重ねは受験勉強でも非常に大切ですから、組み分けテスト同様、重要な位置付けのテストであることに変わりはありません。
組み分けテストは点数を取るのが難しい
お伝えしたように、マンスリー確認テストの出題範囲は直近1か月分の学習内容ですし、出題範囲もわかっていますから、問題演習を重ねれば点の取りやすいテストといえます。
しかし、組み分けテストの範囲は、これまで勉強してきたすべて。新しく習ったことは覚えていても、少し前のこととなると忘れてしまっていることも多いでしょう。対策勉強をしようにも、ポイントを絞ることが難しくなります。「マンスリー確認テストでは良い点数が取れるのに、組み分けテストでは点数が取れない」という声が大きく聞かれる所以ではないでしょうか。
中には、組み分けテストというだけでプレッシャーを感じてしまい、本来の実力を発揮できない子どももいるようです。そういう観点でも、点数を取るのが難しいテストといえるかもしれません。
勉強法はサピックスのテストに合わせて変える
組み分けテストの対策
組み分けテストに対して、どのように対策をしたらよいのでしょうか。
まずは、思考力を問われる難問ではなく、基本的な問題で確実に点数を取ることを目指しましょう。そのために活用したいのが、授業のはじめに実施される「デイリーチェック」です。
デイリーチェックは、基本事項を確認するための復習テストなので、苦手な教科や単元、点数の低かった問題を中心に見直しをしてみましょう。これまでのマンスリーテストにもう一度チャレンジしてみることも効果的です。
マンスリーテストの対策
まずは、普段の授業の内容を理解できていることが大切です。サピックスは授業の速度が速いため、効率の良い板書の取り方を工夫してみるとよいかもしれません。その上で、家庭学習に取り組むのが良いでしょう。
ただ、こういった勉強に子どもひとりで取り組むのは大変かもしれません。そのようなときには、家庭教師を依頼することも方法のひとつです。それぞれのテストの傾向をふまえ、子どもの個性に合わせた指導をしてもらうことができます。
特に、組み分けテストでは、教わったいくつかのことを結びつけて考える応用力や思考力も必要といわれていますが、マンツーマンの家庭教師なら、そういった力も伸ばしていくことができるでしょう。
ぜひご覧ください。
■参考サイト
2020年サピックスの組み分けスケジュール
まとめ
サピックスのテストは、自分の実力を知る機会でもあり、受験の雰囲気に慣れる場ともいえます。対策をとり、良い点数が取れるようになれば、大きな自信につながるでしょう。家庭教師は、その強い味方となってくれます。テストの成績が伸びずに悩んでいるのであれば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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