中学受験に対するやる気を失った場合の対処法は?

子どもの苦手科目を克服させるには、どうしたらいい?

コロナの影響で、学校も通常通りとはいかなくなっています。
一部の地域では学校も再開していますが、まだまだ休校や短縮登校など、普段とは違った生活を送っている所が多いでしょう。
そんな中で、中学受験へのモチベ―ションが著しく低下している子どもも増えています。
親は、そんな子どもにどう対処するべきでしょうか?

そもそも、中学受験は行われるのか?

小学校の休校は、長期にわたっています。
早いところでは3月からすでに休校措置が取られていて、今もなお再開していないところもあります。
5月いっぱいの予定とはいわれていますが、確実とはいえないでしょう。

ついには、9月入学案というのも出ています。
これからの学校がどうなっていくか分からない状態で、そもそも中学受験が本当に行われるのか、という不安を抱えている子どもも少なくないのです。

もし、中学受験が中止された場合は、今頑張っている勉強も必要が無いもの、となるかもしれません。
少なくとも、同じ年の子どもが遊んでいる中で、少なくない時間を犠牲にして勉強に費やしているはずです。

それが無駄になるかもしれないと思えば、今後勉強を頑張ろうという気持ちが薄れてしまうのも無理はありません。
そうなると、今まで我慢していた分、遊びたい気持ちが強くなってしまうでしょう。

その状態で、勉強をしなさいといってもやる気が出るものではありません。
そこで、どうにかしてやる気を取り戻させる必要があるのです。
その為の方法を、考えてみましょう。

ちなみに、中学受験をする人は減るかもしれませんが、受験そのものがなくなることはありません。
受験で入学者を決めている学校が、自由に入学できるようにしてしまうと、絶対に定員オーバーとなるからです。

また、同じくいきなり9月入学になるということもありません。
9月入学に変更するとなると、様々な調整が必要だからです。
以前から、グローバルスタンダードな9月入学に変更しようという意見はあったので、この機会にそれを前面に出そう、としただけです。

もし、9月入学になるとしてもそれは2021年以降と言われています。
実際には、草案をまとめて発表されるのが2021年、様々な調整の時間が必要になるので、それを終えて実施されるのが2022年以降となるのではないでしょうか?

ですから、今年の中学受験を控えている6年生には何ら影響がありません。
来年受験する、5年生も影響はないと思っていいでしょう。
とはいえ、今は非常時なので最低限の心構えはしておくべきですが。

家庭学習の落とし穴

今は、休校が続いていることもあって家庭学習が主な勉強となっています。
しかし、不慣れな家庭学習なので、落とし穴に陥ってしまう人もいます。
その点について、まずは考えてみましょう。

学校でも、塾でも、学習時間には限りがあります。
授業の時間が決まっていて、その時間が終わると勉強も終わりとなります。
しかし、そのすべてが家庭学習に置き換わると、どうなるでしょうか?

家庭学習の場合は、学習時間を自分で決めることになります。
それはつまり、勉強時間に終わりがない、ということです。
その時問題となるのが、気持ちの切り替えです。

例えば、どうしてもわからない問題があるとします。
学校や塾の場合、時間制限があるのでその時間に解けなければ、一旦終わりになります。
それから、先生に質問して解き方を教わるか、一旦時間をおいてから再度家で解くことになるでしょう。

しかし、家庭学習ではその方法ができません。
分からない問題に対して、何時間でも向き合うことになりかねないのです。
果たして、それで解けるようになるでしょうか?

ただ計算に時間がかかるというだけなら、いずれ解けるかもしれません。
しかし、どうやって解いたらいいか分からないという問題の場合、まずは着眼点を変える必要があるでしょう。
その為に必要なのが、時間を置くか、先生などに解き方を示してもらうことなのです。

しかし、親御さんの中には、その時間を置くという行為を逃避と考えてしまい、「その問題が解けるまで頑張って。」と言ってしまう人もいます。
それがプレッシャーとなってしまい、他の着眼点を探す機会を奪ってしまうこともあり得るのです。

家庭学習において大切なのは、セルフコントロールです。
自分でベストだと思う勉強時間を決めて、適度に休憩時間を挟むようにしなくてはいけません。
時間があるからと言って、勉強にその分長い時間を使えると考えないようにしましょう。

家庭学習で重視するべき点は、集中して勉強できる環境を作ることと、リフレッシュする時間をきちんと設けることです。
時間も、学校とは違って自分で決められるので、例えば20分刻みがベストならそれでもいいのです。

勉強できる時間が増えたなら、その分遊んでリフレッシュする時間も長くとるようにしましょう。
子どもは、休校が続いて不安に感じているので、自由な時間が増えればそれだけ前向きに考えられます。

大切なのは、子どもが前向きに勉強していくことです。
普段とは違う状況という事を考えて、過度に押し付けることにならないように気をつけましょう。

子どものやる気を出させるには

子どものやる気を出させるには、危機感と希望を持たせることが重要です。
危機感があれば、子どもも追い立てられるように勉強へと取り組むでしょう。
そして、追い詰められすぎないようにするために、希望も必要なのです。

まず、コロナの影響で中学受験が無いのでは?と思っている子どもには、きちんと中学受験があることを伝えましょう。
冷静に考えれば、中学受験がなくなるとその中学校が成り立たなくなるので、納得しやすくなります。

勉強している様子を、SNSなどで公開していくという方法もあります。
例えば、ツイッターで今日勉強したことや分からなかったことなどを報告していくのです。
多くの人に、勉強がどれだけ進んでいるか見られるかもしれないと思えば、勉強を頑張るようになるでしょう。

同級生と勉強の進み具合を比べていきたい場合は、フェイスブックで公開するのも効果的です。
友人と、今日はここまで勉強したという報告をしあうようになると、負けないようにと奮起するかもしれません。

また、コロナの影響を受けて、今年の中学受験は希望者が少なくなるのではないか、という予測もされています。
リーマンショックの時は、経済の混乱があったため例年の平均よりも1割以上受験者の割合が減っていました。
今回も、やはり減ると思われます。

受験者が減るということは、それだけライバルが少なくなり、合格率が高くなるということです。
合格の可能性が高くなったと思えば、勉強にも気合が入るのではないでしょうか。

負けず嫌いの子や、調子に乗りやすい子の場合は、合格率が高くなったということは、落ちる人も少ないということだといって、プレッシャーをかけてもいいかもしれません。
合格率が高くなったと言っても、油断しないように引き締めましょう。

普段とは違う状況に、浮足立つ子どもも増えています。
そんな中で、やる気をコントロールしてあげるのが親の大切な役割でもあります。
子どもが勉強のやる気を失わないように、気を付けましょう。

まとめ

例年にない状況に陥っている現在、様々な不安から雑多な憶測が飛び交い、情報が混乱している面もあります。
間違った情報に振り回されて、子どもがやる気を失ってしまわないよう、親としてフォローしていくことが大切になります。
また、家庭学習によって勉強が思うように進まないときは、時間などを工夫して勉強に対するモチベーションを保てるようにしましょう。

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