成績が伸びやすい子の特徴とは?
同じように勉強をしていても、成績が伸びやすい子と伸びにくい子がいます。
この違いは、頭の良し悪しによって決まるわけではありません。
成績が伸びやすい子には、ある共通した特徴があるのです。
一体、どのような特徴なのでしょうか?
今回はその特徴について、解説していきます。
成績が伸びやすい子の特徴とは?
成績が伸びやすい子を見ると、いくつかの特徴があります。
まず、言われたことにはきちんと従う、素直な性格をしているという点があります。
具体的に、どう素直なのでしょうか?
成績が伸びやすい子というのは、人が話す内容をしっかりと聞いています。
そして、言われたとおりに実践してくれるのです。
具体的に、成績が伸び悩む子との違いを解説します。
例えば、算数で計算式を示し、こうやって解くということを解説します。
成績が伸びる子というのは、この計算式が丁寧なもので、多少回りくどく感じたとしても素直にそれをノートに書きます。
それに対して、成績が伸び悩む子の場合は全ての式をノートに書かず、必要と思ったところを自分で判断して書くのです。
このことで、どういった違いが生じるのでしょうか?
丁寧に書き写した子は、この式がどのような内容で、どういう計算をするのかをしっかりと理解してくれます。
しかし、式を省略して書く子は、その問題の解き方だけを覚えるのです。
そうなると、同じような解き方をする応用問題で差が出ます。
素直な子は、式の意味も理解しているので、応用問題であっても難なく解くことができます。
しかし、素直に書き写さなかった子は、その解き方がわからなくなるのです。
また、素直な子は問題の解き方と共に解説するポイントも、きちんとメモしています。
しかし、素直ではない子はそのポイントもメモしないので、どう式を使えばいいのかわからなくなってしまうのです。
また、成績が伸びやすい子はたとえ問題を間違えても、言い訳をしません。
間違えたらそれを素直に受け入れて、なぜ間違えたのかをしっかりと考えて問題に再度取り組みます。
しかし、成績が伸び悩む子の場合は、間違えた時に言い訳を探します。
ケアレスミスだ、勘違いだという言い訳をしていると、本当は解き方がわかるのだと思い込んでしまい、きちんと復習しないのです。
分からないことがある時も、成績が伸びやすい子の場合はきちんと質問をします。
ほんの些細な事でも、分からないことをそのままにしないできちんと確認するのです。
また、普段から勉強する中でわからないと思ったことは、後で聞くためにきちんとメモしています。
積極的に動いて自分でも調べようと思うので、資料やインターネットなども使ってきちんと調べます。
そうしているうちに、また新たな知識も得られるのです。
成績が伸びない子は、まず質問をしません。
分からないところがあっても、まず言い訳をして放置してしまうのです。
言い訳も、「解き方は大体わかる」と強がってみたり、「このくらい間違えても平気」と開き直ってみたりなど様々です。
こういう子は、あまり自主的に動こうとはしません。
質問をするとしても、後でまとめて聞けばいいと思っているうちに、何がわからないのかを忘れてしまったり、面倒になって放置してしまったりするのです。
自主的に動かないので、知識も覚えたつもりになって忘れてしまいます。
困難なことがあっても、逃げずに立ち向かえる子は成績が伸びやすい傾向があります。
勉強でわからない問題があっても、諦めずに解こうと頑張る子などです。
それ以外にも、人間関係の悩みやスポーツの悩みなどにも、前向きに取り組みます。
こういった問題が生じた時に逃げてしまうと、言い訳ばかりが増えてどんどんやる気が失われてしまうのです。
自分で解決するのが難しいときは、他人のアドバイスをもらうことも大切です。
画一的な方法ばかりではなく、自分で工夫しながら勉強などに取り組もうと思っているのも、成績が伸びやすい子の特徴です。
勉強をひたすら続けるのではなく、50分おきに休憩を挟んだ方が、効率がいいと聞けば、同じ勉強時間でも休憩を挟むようにしようと考えるのです。
早く勉強を終わらせて遊びに行きたいからと、休憩を挟まずに勉強したり、ただひたすらに問題を解いて見たりと、工夫する様子がない子の成績は伸び悩みやすいのです。
どうすれば楽しく勉強できるか、よく考えてみることも大切です。
また、成績が伸びやすい子ほど礼儀正しく、感謝する気持ちを忘れません。
教えてもらっていることに対して、ありがとうと思いながら勉強しています。
そう思っているからこそ、教わったことをしっかりと覚えて、忘れないようにするのです。
感謝の気持ちが無く、教わっても当たり前と思っている子の場合、忘れても気にしません。
分からなかったらまた聞けばいい、と思っているので、同じことを何度も聞き直してしまい、最後にはもういいと投げ出してしまうことが多いのです。
成績が伸びやすい子には、このような特徴があります。
自分の子どもがいくつ当てはまるのか、考えてみましょう。
子供への接し方を考える
ここまで、成績が伸びやすい子の特徴を解説しましたが、それに当てはまらないからと言って簡単に直すことはできません。
素直に言うことを聞くように言っても、ほとんどの子どもはその場限りの返事をして終わりでしょう。
では、どうすればいいのか?
まずは、分からないことを自分で調べさせることから始めましょう。
何か分からないことがあって聞かれても、すぐに教えるのではなくまず自分で調べるという習慣を身に付けさせるのです。
聞いても教えてもらえず、自分で調べなくてはいけないと思えば、そこからは分からないことを自分で調べるようになります。
ただ教えられるのではなく、自分で求めた知識だからこそきちんと覚えるようになるのです。
そして、調べても分からなかったことだけを聞くようになります。
その時は、どうやって調べたのかを聞いて、調べ方が悪ければそれをまず教えましょう。
そして、調べても分からないだろうと判断したことだけを教えるようにしましょう。
教えてもらうのは、当たり前ではないと思えるようにしなければいけません。
苦労した結果、分からない時だけ教えてもらえると思うからこそ、教えてもらったことを素直に聞くようになるのです。
親にとって、子どもが可愛いのは当たり前です。
だからこそ、時には突き放すことが大切なのです。
そうすることで、子どもの成長を促していきましょう。
成績がいい子は、自分のことは自分でやらなければならないという、自立心が芽生えています。
それがあるからこそ、自分のために勉強するのです。
言われたから嫌々勉強をしているだけでは、成績が伸びるわけもありません。
人に頼ることが多い子は、たとえ成績が悪くても誰かがどうにかしてくれる、あるいは何とかなるだろうと思って気にしないのです。
子供の成績を伸ばすために、自立を促しましょう。
そうすれば、自分の成績を自分で考えて、成績を伸ばす方法も自分で考えます。
その時、頼りにされたら応えてあげるのが親の役目と言えるでしょう。
まとめ
成績が伸びやすいのは、単にその子の頭がいいからだと思うかもしれません。
しかし、成績が伸びるかどうかは頭の良し悪しではなく、きちんと理由があるのです。
共通した特徴について、自分の子どもが当てはまらないようなら、今からでもその特徴に沿うように教えましょう。
自立心が芽生えることで、自然とその特徴に近くなっていくことも多いのです。
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