家庭教師の様な個別指導と一斉指導の大きな違いとは?
以前は一斉指導がメインであった学習塾の業界ですが、現在では数多くの個別指導形態の学習塾があります。
お子様の成績や今後の中学受験を考えて学習塾を検討される時には、ご自分のお子様にとって一斉指導と個別指導のどちらが良いのか、悩むこともあると思います。
そこで今回は、一斉指導と個別指導の違いやメリット、デメリットについて解説します。
一斉指導のメリット
一斉指導とは、学校の授業と同じように先生が多くの生徒に対して行う授業形態です。
学習塾で一斉授業を受ける一番のメリットは周りが見えることにあります。
中学受験は、自分との戦いではなく、同じ中学校を受験する生徒との戦いですから、自分の現在の位置を正確に把握することは必要不可欠です。
普段通っている学校では上位の成績を取っていたとしても、中学受験で上位に位置できるわけではありません。
もちろん、模擬試験の結果でも自分の位置を確認することはできますが、模擬試験の結果だけでは、相手の姿が見えません。
自分の成績が思うように伸びない時に、姿が見えない幽霊のような存在を相手にするのは辛いことです。
逆に、こんなに自分は頑張っているのに、と落ち込んでやる気を失ってしまうこともあるでしょう。
しかし、学習塾で一斉授業を受け、同じような受験校を考えている生徒と一緒に勉強していると、相手の姿がはっきり見えます。
自分ができない問題をすらすら解くことが出来るライバルが身近にいることで、もっと頑張ろうという気持ちが自然に湧いてくるようになります。
また、休み時間もテキストを開いているライバルの姿も刺激になります。
そして、学習塾で知り合った同じように中学受験に立ち向かう友達ができることで、励まし合ったり、悩みを話したりして一緒に頑張ることもできます。
中学校受験だけではなく、高校受験、大学受験と、受験というものは自分の人生を左右するものである以上、孤独な戦いです。
受験生の苦しみは同じように見えても、一人ひとり別のものであり、本人でなければ理解できないものです。
もちろん、その時に親御さんの理解や協力が力になることは確かなことですが、それですべての苦しみが解決するわけではありません。
そんな状態で、姿の見えないライバルを相手にするのは、精神的にとても苦しいことです。
ライバルを実際に身近に感じ、頑張っている姿を見ることで、自分も頑張ろうと思えるようになるのです。
また、一斉授業では中学受験の難易度に合わせた指導が行われるので、自分に求められるレベルがはっきり認識できます。
中学受験のために自分のレベルをあげていくのは、言葉ほど簡単なことではありません。
一緒に頑張るライバルが身近にいて、頑張っている姿を見ながら、自分も負けないように頑張ることで、求められるレベルに自然と近づいていきます。
これが、一斉授業の最大のメリットです。
一斉授業のデメリット
一斉授業のデメリットは、自分の分からない問題や不得意な問題について、必ずしも解決できるとは限らないということです。
一斉授業は、求められるレベルに対して授業を行うものであり、一人ひとりが解けない問題をすべて授業で扱うことはありません。
特に、中学受験を専門とする学習塾での授業は学校の授業より難易度が高く、学校の授業内容より早い進度で進んで行くところが多いので、今までの学習内容に不得意分野がある場合、ますますわからなくなってしまう可能性も否定はできません。
また、授業時間以外に先生に対して質問がしやすい学習塾もあれば、先生の時間的な問題などで質問がしにくい学習塾もあります。
これから学習塾をご検討の場合は、質問ができる環境があるのかどうかもチェックしてみることも大切です。
一斉授業に向いているお子様
中学受験をお考えで、今までの学習の中に弱点がないお子様には一斉授業がお勧めです。
特に、今通われている学校で同じような受験を考えているお子様が多くない場合は、中学受験に向かう他のお子様の存在を身近に感じ、自分の位置を確認するためにも一斉授業の学習塾をご検討してみて下さい。
個別指導のメリット
個別指導の最大のメリットは、自分にとって最適な指導が受けられることです。
今までの学習内容で解けない問題や不得意な分野がある場合、まずその弱点を克服しなければ成績アップはありません。
特に算数で不得意な分野を放置しておくと、中学校での学習にも支障が出てきます。
弱点の克服は、成績を伸ばす一番の近道なのです。
この弱点の克服にとって最適なのが個別指導です。
個別指導であれば、自分が分からない問題や分野についてしっかり理解できるまで指導を受けることができます。
また、解けない問題があった場合に、どこで躓いているのかを遡って確認し、しっかりとした土台固めをすることができます。
さらに、今学習している内容についても疑問があればすぐに質問することができるので、分からないまま放置するという状態がなくなります。
こうして、解けなかった問題が解けるようになり、分からない問題がなくなることで成績が上がります。
そして、このようにして成績が上がっていくことで、勉強をすれば分からなかった問題が解けるようになり成績が上がることを、お子様自身実感できますから、勉強が好きではなかったお子様であっても勉強に対する意欲が出てきます。
最初から勉強が嫌いなお子様は一人もいません。
解けない問題が増えていくことで、段々と勉強が嫌いになっていくのです。
そんなお子様であっても、勉強をすれば問題が解けるようになる、点数が取れるようになるということを実感すれば、自然とまた勉強が嫌いではなくなります。
こうした良い循環を作ることができることが、個別指導の大きなメリットです。
個別指導のデメリット
個別指導のデメリットは、ライバルの存在を感じることができないことです。
中学受験を意識しない学習であれば、この点は考える必要はありません。
自分の弱点分野の克服には、ライバルの存在が逆に焦りになってしまうこともあります。
しかし、中学受験は弱点を克服しただけでどうにかなるものではありません。
弱点を克服した上に、更に中学受験で求められる学力をつける必要があるからです。
弱点の克服は、テストなどで解けるようになることで実感することができます。
ところが、さらにその上の学力になると、テストで実感することはなかなかできません。
むしろ、自分では精いっぱいやっているのに、思うような判定が出ないなど、テストを受けることによって落ち込んでしまうこともあります。
そんな時には、やはり目に見えるライバルの存在が必要になります。
自分と同じように中学受験に向かっているライバルの存在が身近にあれば、その存在を刺激として中学受験で合格できるレベルまで学力を伸ばすことができます。
中学受験を考える場合には、周りの存在があまり感じられない個別指導の形態はデメリットにもなります。
個別指導が向いているお子様
受験をお考えになる場合でも、そうでない場合でも、今までの学習の中で弱点分野があるお子様はまずは個別指導でその弱点の克服をお勧めします。
また、現在あまり勉強に対して意欲的ではないお子様にとっても、勉強することで出来るようになる体験を重ねて、勉強が嫌いではなくなるために、個別指導が最適です。
そして、家庭教師であれば、一斉指導の学習塾との併用も十分に可能です。
一斉授業の学習塾でライバルの存在を身近に感じながら、疑問や自分の不得意分野は家庭教師の個別指導で解決することで、志望する中学校への合格がさらに確かなものになります。
また、家庭教師はご自宅に伺って指導しますから、受験に対する親御さんのご相談にもいつでも対応することができます。
個別指導をお考えの場合には是非家庭峡もご検討下さい。
東京都で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。