勉強に集中できない子どもの場合、どう対処すればいいのか?

受験のためには、日々の学習が何より大切になります。
特に学校や塾、習い事などで忙しい場合は、集中して短時間に勉強する必要が出てきます。
とは言え、お子様たちがいつでも勉強に集中できているとは限りません。
そんな時、集中して勉強しなさい、と親御さんが言っても逆効果になりがちです。
では、どうすれば勉強に集中するようになるのでしょうか?

今回は、お子様が勉強に集中できない時の対処法について解説します。

集中できる時間は長くはない

お子様が集中して学習できない、という親御さんの悩みは非常に多く聞かれます。
しかし、そもそも人間が集中して1つのことに取り組むことが出来る時間は限られています
どんなに学習意欲のあるお子様であっても、集中して学習できる時間は1時間が限界なのです。

長時間続けて机に向かわせようとしてはいないでしょうか?
もちろん受験のためには長時間の学習も必要になりますが、闇雲にずっと机に向かうのでは、学習効果は薄れてしまいます。
集中できている時に中断させる必要はありませんが、お子様が長時間机に向かっていて集中できていないと感じたら、一度休憩を取らせるなどして、短時間で集中して学習する習慣付けをしていくことが大切です

勉強のスケジュールを作る

短時間に分けて、集中して勉強する習慣をつけるためには、スケジュール管理が大切です。
いつ、何をどのくらい勉強するかを決めてそのスケジュールに従って勉強をしていくことで、区切りながら勉強をすることが習慣となり、自然にその時間は集中して勉強ができるようになります。
1週間のスケジュールを立てて生活することは勉強だけではなく様々な面で多くのメリットがありますから、是非一度試してみて下さい。

それでは、1週間のスケジュールを作る時の注意点をご紹介します。

1. 起きる時間と寝る時間を一定にする

すべての生き物には体内時計があり、人間の体内時計は25時間サイクルだと言われています。
つまり、体内時計に従った生活をしていると実際の1日の時間より毎日1時間ずつずれてしまうことになります。
ほとんどの動物は時計がなくても本能的に毎日同じ時間に同じ行動をするのに対して、人間は時間を気にしなければ毎日同じ行動ができない理由は、この体内時計と実際の時間のずれにあると言われます。
このずれをリセットするためには、毎朝同じ時間に太陽の光を浴びて朝ごはんを食べることが必要とされています。
ですから、いつも頑張っているから週末くらいは、という軽い気持ちで、週末に遅く起きたり、朝ごはんを抜いたりしてしまうと、せっかく毎日リセットされていた体内時計と実際の1日の時間との間にズレが生じてしまい、月曜日に体がだるくなったり、集中力が落ちたりする原因になります。

1週間のスケジュールを立てる時には、週末であっても毎日同じ時間に起きて朝ごはんを食べるようにし、いつでも集中しやすい身体づくりをしていきましょう。

2. 勉強時間をこまかく区切る

先程も述べたように、人間は長時間集中して物事に取り組むのは不向きです。
特に小学生のお子様には難しいことです。
ですから、スケジュールをたてるときには、勉強時間をこまめに区切りましょう
もちろん、実際に勉強している時、時間を忘れて休憩せずに取り組んでいる時はそのまま続けさせましょう。
学校の授業時間は、子どもの成長に合わせて集中が続く時間に設定されています。
学校の授業時間と休憩時間を目安にして、家庭学習の時間も区切ってみて下さい。

また、好きだと思える教科では集中できても、嫌いな教科では集中力が続かないお子様も多いものです。
嫌いな教科を先にやって、その後に好きな教科を勉強するような組み立ても効果的です。
そして、やはり勉強をした後のお楽しみの時間も、モチベーションを上げる効果があります。
勉強時間の合間の休憩時間にゲームなどお子様の好きなことをやる時間を設定し、気分転換をしてからまた勉強に戻るような計画も良いでしょう。

大人が主導で学習計画をたてると、連続した勉強時間を計画しがちになります。
しかし、お子様の場合は、特に短いサイクルでの学習を繰り返す方が集中できて学習効果が上がります。
短い時間の勉強時間を設定して、楽しいことを間に挟みながら勉強するような計画を、お子様と一緒に作ってみて下さい。

嫌いな物に集中することは困難

集中することは、熱中することと同じです。
嫌いなことに対して熱中できるでしょうか?
楽しいと思い、やりたいと思うからこそ1つのことに心から取り組むことができるのです。
学習になかなか集中できないお子様の多くは、勉強することが嫌いだと感じていることが少なくありません。
お子様が学習に集中できないことが多いと感じたら、まず勉強に対する意識ややり方を変えていく必要があります。

そもそも、最初から勉強が嫌いなお子様はいません
分からないことを知り、知ったことで何かができるようになることは、人間として喜びを感じることだからです。
しかし、学習の内容が進んで行くと、分からないこと、出来ないことが出てきます。
その部分をそのままにしておくと、徐々に分からないこと、出来ないことが増えていき、結果として勉強が楽しくなくなってしまいます。
また、テストの点数を気にするあまり、とにかくテストで良い点数を取ることだけを考えるようになって、点数が良ければ楽しいけれど、点数が良くなければ楽しくない、という状態になり、思うような点数が取れなくて勉強が嫌いになってしまうこともあります。
こんな状態では、勉強に集中することはできません。

では勉強が好きになって、集中して取り組むことができるようにするためは何が必要なのでしょうか?
それは、“分かった、できた、解けた、という実感”です。
分からない、出来ない、のサイクルでは勉強が嫌いになるばかりです。
しかし、勉強したことによって分からなかったことが分かり、解けなかった問題が解けることで、勉強することが嫌いではなくなります。
そして、1度分かった、できたという成功体験が、次の学習への意欲となるのです。
勉強すると、出来るようになるということをお子様に実感させるような勉強方法を見つけ、それを繰り返していくことで、今勉強が嫌いなお子様でも、きっと勉強が好きになり、集中して学習することができるようになります。

とは言え、勉強すると出来るようになることが実感できる勉強方法を見つけるのは簡単なことではありません。
また、一度は出来るようになったことが実感できても、その後にまた出来ない思いをしてしまうと、勉強が嫌いな状態に戻ってしまうことも多いものです。

そんな時には、是非、家庭教師をご検討してみてはいかがでしょうか。
家庭教師は、お子様1人1人の弱点を見つけ、その弱点を克服させるプロです。
解けない問題が解けるようになるために一番効果的な学習方法を教え、成功体験を繰り返すことで、勉強が嫌いなお子様でも勉強が好きになります。

また、これからの学習のなかで解けない問題が出てきても、すぐに解決し、出来ない問題を出来る問題に変えることができます。
これは、1人1人と向き合って、しっかり時間をかけて指導することが出来る家庭教師だからできることです。
勉強に集中できない状況をそのままにしておくと、将来の勉強もうまくいかなくなってしまいます。
お子様が勉強に集中できていない状況が続いているのであれば、家庭教師と一緒に勉強に集中できない状況を克服し、今後の学習がより良い状況になるようにしましょう。

東京都で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
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講師一同、お待ちしております。

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