中学受験の際、習い事はどうすればいい?

中学受験の際、習い事はどうすればいい?

最近では、小学校の頃から習い事をするのが当たり前となっています。
しかしその習い事とは、塾のように勉強と関係するものばかりではなく、むしろ勉強とは直接関係のないものが多いでしょう。
中学受験をする際は、こうした習い事はどうしたらいいのでしょうか?

習い事にはどんなものがある?

小学生の習い事といったら、どのようなものが思い浮かぶでしょうか?
昔から多いのがそろばんや塾、あるいは水泳やピアノ、バレエなどでしょう。
こうした習い事は、大別して3つに分けられます。

勉強系としては、そろばんや塾以外にも最近では英会話教室やパソコンのプログラミング、あるいはサイエンス教室に通う子どもが増えています。
この中で、塾については受験コースに変更することはあっても、辞める必要性はあまりないでしょう。

スポーツ系では、体操教室などが最近人気となっています。
また、空手や剣道、柔道といった武道系の習い事や、野球、サッカーなどの団体競技に通うお子さんもいるでしょう。

芸術系としては、ピアノ以外にもバイオリンや、ドラムなどを習うお子さんもいます。
また、絵画教室なども人気のある習い事です。
最近は減ってきたとはいえ、まだまだ王道と言える書道教室も芸術系に含まれるでしょう。

様々な習い事がある中で、熱心な親御様になると低学年のうちから多くの習い事に通わせています。
お子さんの適正や才能がどこにあるかを早期に見極めて、それを伸ばしていこうと考えているのです。

習い事に通うお子さんの多くは、このうちの1つではなく複数の習い事をしていることが多く、放課後になると毎日習い事に行っている、というケースもあります。
しかし、中学受験をするとなると勉強時間が必要になるので、習い事ばかりに集中する訳にはいきません。

そのため、中学受験をするなら塾以外の習い事はやめてしまおうと考える人が多いのですが、時にはそれが受験への悪影響となることもあります。
それはなぜでしょうか?

子どもにとって、習い事は大きく2つに分けられます。
それは、自分がその習い事を好きで通っているのか、それともただ惰性で続けているのか、というパターンです。
また、嫌いではないからと続けていても、好きとは限らないのです。

惰性で続けていた習い事の場合

惰性で続けていた習い事であれば、やめてもそれほど悪影響はありません。
むしろ、お子さんとしても興味がない習い事が無くなるとスッキリするのではないでしょうか。
ただし、惰性で続けていてもいい影響があるケースもあります。

例えば、スポーツ系の習い事であれば、たとえそれほど積極的ではなくても体を動かすことになります。
適度な運動は体調を整える効果もあり、また血流が良くなることで風邪をひきにくくなったり、脳の働きを活発にしたりする働きもあるのです。

それがなくなると、これまで働いていた頭がいきなり働かなくなる可能性もあります。
ただ、日常的に習い事以外にも体を動かす癖がある場合は、それほど影響は強くないでしょう。

また、芸術系の習い事では、知らず知らずのうちに集中力を鍛えられていることがあります。
それを辞めてしまうと、徐々に集中力を保つのが難しくなることもあるでしょう。

こういった受験に必要な能力を習い事に依存している面がある場合は、辞めてしまうことの悪影響についてもしっかり考えなくてはいけません。

好きで通っていた習い事の場合

何より問題となるのが、子どもが好きで通っている習い事を辞めてしまうことです。

自分が好きなことを辞めなくてはいけない、というのはもちろん辛いことです。
受験のためだからと納得はしても、やはり辛い思いがあるでしょう。
そうなると、確実にモチベーションが低下してしまいます。

また、楽しい習い事であれば、ふとした時にそれを思い出し、寂しい思いをすることになります。
その分、勉強に対する集中力が低下することにもなってしまいかねません。

そう考えると、むやみに習い事を辞めるというのはあまり良いこととは思えません。
しかし、現実問題として勉強する時間は増やさなければいけないでしょう。

そこで、習い事の扱いについて考えてみましょう。

習い事に関して気を付けること

まず、勉強時間を増やすためには習い事に費やす時間を減らす必要があります。
ただ、全ての習い事を辞めなければいけない、というわけではないことを念頭に置いておきましょう。

例えば、これまで4つの習い事をしていた場合、そのうち1つか2つはこのまま続けて残りはやめてしまう、また続ける習い事にしても、多少頻度を少なくすることで勉強時間を確保していけばいいのです。

また、習い事を辞めて空いた時間に塾へと通うことを考える人も多いのですが、中には複数の塾に通わせようと考える人もいます。
しかし、複数の塾に通うというのはあまり良いことではありません

塾というのは、それぞれ教え方に違いがあります。
そのため、複数の塾に通ってしまうと同じようなことを習っていても、考え方が違うことがあるため子どもは混乱してしまうことがあるのです。

また、塾の勉強というのは塾だけで終わるものでもありません。
塾で教わったことを、家で復習してさらに次回の予習をすることで、学習の深度が深まっていきます。
複数の塾に通うと各々の塾で課題が出されるため、それをこなすのに日々大変です。

ただ、試しに複数の塾へと通ってみることは問題ありません。
いくつもの塾の中から、教え方がわかりやすかったもの、自分の考え方に合うものなどを選んでみるといいでしょう。

大切なことは、受験だからと一時的にでもお子さんの好きなことを取り上げないことです。
親がこれはやっておいて欲しい、これは将来役に立つから続けて欲しいと考えていても、お子さんにとってそれが楽しいことかどうかは別の問題です。

子どもが好きで続けている習い事は、勉強の合間の貴重なリフレッシュの時間にもなります。
複数の習い事をしている場合は、子ども自身にどれが好きかをきちんと聞いておくといいでしょう。

また、習い事を辞める話をする際は、習い事によってどんな力が身についているかを評価してみましょう。
お子さんにとっても、これまで続けていた習い事を辞めるというのは不安を感じてしまいます。
そこで、理由をきちんと説明したうえで辞めることを受け入れてもらうのです。

その際は、勉強のために辞めるという言い方はしないように気を付けてください。
これまでその習い事で得たことをほめた上で、一時的に休んでおこうといった言い方や、元々5年生や6年生になったら辞める予定だったという話をしておきましょう。

大切なことは、これまで習い事をしてきたことが無駄だったと思わせないことです。
そう思ってしまうと、勉強しているのも無駄になるかもしれないという不安を感じるかもしれないので、十分にやっていたと思ってもらえるような言い方をしましょう。

習い事と受験勉強は、両立することもできます。
ただ、その際は時間の配分に気を付けて、お子さんの気持ちを第一に考えるようにしましょう。

まとめ

今は習い事をしているお子さんが多く、また低学年のうちから複数の習い事をしているケースも珍しくはありません。
最初は親に言われて始めた習い事も、続けていくうちにお子さんにとっては楽しみになるケースがあるのですが、受験になるとこれまで通りとはいかないでしょう。
受験勉強の時間を得るために習い事を減らす場合は、お子さんがそれを好きかどうかという点に注目してどれを減らすか考えてください。

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