第一志望の中学校に合格するのが難しいときは?

第一志望の中学校に合格するのが難しいときは?

頑張って勉強をしている子どもの姿を見ている親としては、お子さんが第一志望校に合格して欲しいと誰もが思っているでしょう。
しかし、実際に第一志望に合格できる割合は、関東圏でもおよそ4人のうち1人だけといわれています。
そんな中で、お子さんの第一志望の合格が難しいときに親としてはどうするべきでしょうか?

合格が難しいときは?

中学受験で、どこの中学を志望するかは人それぞれです。
偏差値を重視して難関校を目指す人もいれば、自分の夢や将来の希望などを考えて、それに沿った学校を選ぶ人もいるでしょう。
しかし、その希望が自分の成績と合っているかどうかはまた別の問題です。

成績に見合った学校を希望していればいいのですが、中には現状の成績よりも大きく離れた上位の学校を目指している人もいます。
その場合は、受験に向けて懸命に努力を続けているでしょう。

そして、お子さんが努力しているのを見てきた親としては、その希望が叶うことを願わずにはいられません。
しかし、自分の子どもが努力しているのと同様に、同じ学校を受験する他の子どもたちも努力を重ねていることを忘れてはいけません。

過去問を解いたり模擬試験を受けたりしていると、受験する学校の合格率というのはおおよそ見えてきます。
中には、どれだけ努力しても中々合格圏内に入ることができないケースもあります。
そんな時は、どうしたらいいのでしょうか?

もちろん、合格圏内に届いていなくても、受験してみれば合格したというケースは少なくありません。
しかし、そんなラッキーをあてにして受験に望むことはできないでしょう。
お子さんの頑張りを無駄にしないためにも、親がフォローする必要があるのです。

受験において模試の結果というのは、それ程ナーバスに考える必要はありません
それはあくまでも、その時点での学力であり、受験時期には学力の上積みが十分に考えられるからです。
また、受験のプレッシャーに強いor弱いということも点数には影響が出てきますが、それが加味されていませんので、模試の結果は“参考程度”と捉えておきましょう。

しかし、その中学校の過去問題に関しては、かなり参考になります。
その学校ごとの傾向が如実に表れているので、過去問題をあまり解けない場合は真剣に志望校変更を検討するべきでしょう。

具体的にその決断をしなくてはいけないのが、6年生の11月頃です。
その頃になって、模試の結果と過去問の正答率のどちらも合格圏内に達していないようであれば、志望校を変更する事を考えてみましょう。

ただし、お子さんに直接「この学校は無理だから、別の学校にしよう。」と告げてしまうと、受験直前になって子どものモチベーションを失わせることにもなりかねません。
そこで、さりげなくすべり止めの受験を進めると共に、親としてはそちらが本命となるよう考えておくと良いでしょう。

中学入試では、それぞれの学校で問題の傾向が大きく異なるケースもあるので、第一志望の勉強だけでは第二志望以降の学校の受験には対応できないこともあります。
そのため、第二志望以降の入試対策についても、進めていく必要が出てくるのです。

第一志望の学校の問題が解けないというケースでは、多くの場合、基礎となる学力が足りていないか、あるいは苦手な傾向の応用問題が多いというのが原因です。
しかし、ただ闇雲にその第一志望の学校の問題にだけ取り組んでいると、いつまでも同じ問題に引っかかってしまい前に進めない場合もあります。

そこで、気分転換と考え方の選択肢を増やすという名目で、他の学校の問題を進めてみてはいかがでしょうか。
お子さんとしても、いきなり違う学校の勉強を進めるように言われると反発しがちですが、本人も伸び悩みを感じているときに第一志望の受験に役立つと言われれば、納得しやすいでしょう。

もちろん、本当に考え方が変わる参考になり、第一志望の受験勉強が上手くいくようになる可能性もあります。
そうなったら、当初の予定どおり第一志望を本命と考えればいいだけです。

大切なことは、お子さんのやる気を削がないようにすることです。
たとえ成績が良かったとしても、やる気を失ってしまうとその力を発揮できなくなってしまいます。
やる気を失わせないように気を付けて、お子さんのフォローをしていきましょう。

急に過去問の点数が落ち込んだ時は?

受験勉強を進めていく中で、これまでは過去問を順調に解けていたにもかかわらず、いきなり解けなくなってしまうこともあります。
これは、どういった原因が考えられるのでしょうか?

通常であれば、学力が落ち込んだのではないかと疑います。
しかし、これまで半分以上点数を取れていたのに、いきなり3割程度まで落ち込んでしまうようなことがあった場合は、単純な学力低下とは言えません。

こういった時の原因は、精神的な問題、いわゆるスランプであることが多いのです。
スランプの原因となるのは、お子さんの中にある不安です。
不安やプレッシャーから考えが上手くまとまらなくなり、急に問題を解くことができなくなってしまうのです。

その調子が続いてしまうと、当然本番も上手くいかなくなります。
そうならないように、まずはお子さんが何を不安に思っているのか、その不安をはっきりと話してもらうようにしましょう。

その際は、子どもが話すのを先回りして「こう思っているからじゃないのか?」といってしまわないように気を付けましょう。
こちらから答えを導き出すのではなく、時間がかかってもいいので、子どもが自分の言葉ではっきりと話せるまで待ってあげてください。

子どもがなぜ黙っているのかというと、怖いからです。
その理由は、落ちて親に失望されたくない、みんなにバカにされたくないなど様々ですが、それを言葉にするには勇気が要ります。

そこで答えを急かしてしまったり、あるいは、こちらから決め付けてしまったりすると、また自分の裡に貯め込んでしまうことになります。
不安を吐き出して前に進めるように、安心して話せるような態度や接し方を心がけましょう。

吐き出してスッキリしたら、今度はこれまで解けていた問題に再度取り組んでみましょう。
その際は、時間を気にせずじっくりと解くように言ってあげてください。
そうしているうちに、これまでどうやって解いていたのかを徐々に思い出していきます。

第一志望の合格率が悪かった原因がそこにある場合、合格率も高くなるでしょう。
また、これまで解けなかった問題もプレッシャーが原因ということもあり得るので、そのプレッシャーから解放されることで解けるようになるかもしれません。

受験において、親がするべきことはお子さんを引っ張っていく事ではありません。
受験に向けて、お子さんがその実力をしっかりと発揮できるようにしてあげる事が重要なのです。
その為にはどんなサポートをするべきか、ということを念頭に置いて、応援していきましょう。

まとめ

お子さんが中学受験をする際は、親としてどうサポートするべきか悩む人は多いのです。
特に、子どもが望んだ第一志望に合格する可能性が低かった場合、親としてはそのまま受験させるべきか、それとも志望校を変更させるべきかという悩みが生じます。
その際は子どものやる気を削ぐことなく、どうやって説得するべきか、あるいは合格できるようにするにはどうしたらいいのかを考えることになります。
どうしたらいいのか分からない時は、自分一人で悩むのではなく、遠慮なく当会に相談して下さい。

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