受験直前!冬休みの学習法

いままで自分のやってきた過去問を、
冬休み前にいったん振り返って分析する機会を作りましょう。そして、

“この科目のこの分野を強化することで得点を○○点伸ばす”

という具体的な計画を立てるようにしましょう。

比較的効果の上がりやすい科目は算数と理科です。完全に同じ問題は出なくても、同じ考え方、解き方で解ける問題を出し続ける学校が多いからです。

算数はまず過去問を完璧に仕上げましょう

「仕上げる」というのは、5~10年程度の過去問について、立式から作表、作図、計算のすべてを再現できることをいいます。
そこまで仕上げた段階で、例えば東京出版の「プラスワン問題集」「ステップアップ問題集」のような単元別・タイプ別に編集された問題集を使って類題の徹底演習をしましょう。

理科では計算問題の得意不得意が合否を分けるケースが多い

ひと口に計算問題と言っても、「燃焼」「中和」などの化学反応系、「てこ・てんびん・輪軸」などの力学系、さらに「溶解度」「飽和水蒸気」のグループ、そして「電流と発熱」のグループといった具合に種類が分かれています。

解き方の基本は「比例」「反比例」、難しくてもせいぜい「2乗に比例」程度までなのですが、意外にお子さんによる得意不得意が分かれるものです。

自分が苦手なのはどのパターンなのか、
または、すべてのパターンが弱いのか、
できるだけ早く分析を済ませて対策を立てるようにしましょう。

塾の冬期講習や正月特訓は、確かに弱点補強には役立ちます

しかし、集団授業の特性上どうしても総花的な内容になってしまうことは避けられません。
入試まで時間のある夏休みならむしろ総花的であった方がいいのですが、冬休みがそれだけに終わってしまうのはあまりにもったいないことです。
 
また、この時期は学校がありません。ややオーバーペースになっても構いませんから、必要なことは徹底的にやるべきです。
「受験に備えて<朝型>に」というような配慮も否定はしませんが、「得点力不足の解消」と比べればそれは小さなことです。
「ここまでやったのだから合格しない方がおかしい」そのような気持ちで入試当日を迎えたいものですね。