学力が伸びるのはこれから!~頑張れ!2019年中学受験生~
私たち家庭教師に限らず、中学受験に携わった者なら誰もが経験している事実。
それは、
「お子さんの学力が最も伸びる時期は、6年生の秋から冬にかけての時期だ」
ということです。
ここで学力が伸びる根拠として、まず蓄積してきた知識や解法が、お子さんの頭の中で化学反応を起こし始めることが挙げられます。どんなに頑張って身に着けた知識も、単独ではただそれだけのものに過ぎません。しかし、いくつかの知識を縦横に関連づける能力、それらを基に先を類推したり、さらに深いところを洞察したりする能力が身についてくると、「明確な根拠はないのに正解を選んでいた」「解く過程に自信はなかったのに結果的には正解にたどり着いていた」ということが頻繁に起こるようになります。これは決して偶然や「勘」ではありません。それこそが実戦力、応用力というものなのです。
もうひとつの根拠はお子さんの成長です。
中学受験はお子さんの知力の伸び、精神的成長と並行して進んでいく受験ですが、小学生の場合、その個人差は非常に大きいものがあります。遅れを取っているかに見えたお子さんが、この時期から目に見えて伸び始め、結果的に追いついてしまった、あるいは追い越してしまったという例は枚挙に暇がありません。模試の合否データを点検すると、合格ラインに全く届いていない層からの合格例をいくつも見ることができます。12月に終わってしまう模試が、お子さんの「伸び」を拾いきれなかったために起こることです。
私たちは「最後の模試が終わってからが勝負」などということをよく申し上げますが、これは気休めでも何でもありません。直前の50日間に上げられる効果はそれまでの100日、200日にも匹敵することを知っているからの言葉なのです。
受験生とその家族の皆さん、ご自分の力と伸びを信じて最後まで頑張り抜きましょう。