[リニューアル第一弾]SAPIXの「歴史」は甘くない-5年生の皆様へ

「サピの歴史は甘くなかった」

-SAPIX現6年生のA君が、去年の秋にふと漏らした言葉です。

家にある歴史漫画シリ-ズをすでに読み終えていたA君は、5年生になるころから「早く歴史が始まらないかなあ」が口癖でした。9月にいよいよ歴史が始まり、さあこれからは社会を得点源に、と意気込んでいたものの、2学期初めの数回のテストの結果は70点前後で平均点を10点ほど上回る程度、期待していたほどの「得点源」にはなりませんでした。テストの準備は怠りなくしていたつもりなのですが…。

そこでA君の答案を見直すと、次のような失敗が顕著でした。

  1. 漢字表記のミスが毎回1つ2つあった。
  2. 歴史記事の並べ替えをいつも間違えた。
         ⇒年代の特定と前後関係が未定着。
  3. 選択肢内のちょっとした語句の読み落としが目立った。
         ⇒「似たようなもの」の識別に難。
         ⇒選択肢問題で作問者の仕掛けた「罠」にすぐはまる。

そこで行った対策は、以下の通りです。

1.デイリ-ステップは授業当日の夜に実施し、難しい漢字はその日のうちに覚えてしまう。
「確認問題」や「デイリ-チェック」で間違えた語句も、家に帰ってすぐ、集中して3回書く。

2.デイリ-サピックスに明記された年号(1ペ-ジに3,4個)は必ず覚え、それをもとに自分で簡単な年表を作る。
テストまでにその年表が空で書けるようにする。

3.選択肢の中の語句は指差し確認。
選択肢中の「西⇔東」「前⇔後」が逆になっていたり、「内容」は正しいが「時代」が違ったりするなどの「罠」に注意させる。

4.テキスト中の図表や資料、資料集にもしっかり目を配り、意味を理解させる。

これだけで得点は常に80点以上に安定するようになりました。
中学入試の社会は「好きでよく知っている」=「テストで点が取れる」ではありません。皆さん心してかかりましょう。